web拍手 先日購入したデヴィッド・ハーヴェイの「新自由主義―その歴史的展開と現在」を読了しました。新自由主義―その歴史的展開と現在(2007/02)デヴィッド ハーヴェイ商品詳細を見る経済地理学者であるハーヴェイ教授は新自由主義の本質を「権力側による権力の復権を試みる運動」であるとし、その目的のためには新自由主義という言葉の響きから連想される徹底した市場主義、政府の不介入という原則はいともたやすく放棄されると言います。..."> 新自由主義―その歴史的展開と現在 を読んだ 好日亭日乗
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先日購入したデヴィッド・ハーヴェイの「新自由主義―その歴史的展開と現在」を読了しました。
新自由主義―その歴史的展開と現在新自由主義―その歴史的展開と現在
(2007/02)
デヴィッド ハーヴェイ

商品詳細を見る

経済地理学者であるハーヴェイ教授は新自由主義の本質を「権力側による権力の復権を試みる運動」であるとし、その目的のためには新自由主義という言葉の響きから連想される徹底した市場主義、政府の不介入という原則はいともたやすく放棄されると言います。
弱者の権利であった社会的権利(健康保険や年金などいわゆるセーフティネット)を自己責任の下、徹底的に削減し、その浮いた富を企業減税・累進課税税率の軽減の原資にして、権力側がさらに持てるものになるということです。
要するに一部の金持ちに富を集中させることを目的とする運動体といえるでしょう。
このことは先進国と後進国の関係でも成立します。
イラクでは戦後アメリカによって、イラクへの外国資本の自由な参加を認めさせるなど、イラクの富をアメリカに移すことになっていることは最たるものですし、中南米諸国ではデフォルトが発生するたびにIMFが新自由主義的介入を繰り返したことで、さらなる貧困と富の集中が発生したことが同書で説明されていきます。
この運動体の歴史を、アメリカ・イギリス、チリ(中南米)、中国と各国の歴史をひもときながら解説していくものです。

ハーヴェイ教授は次のように言います

「新自由主義理論の真髄の1つは、自立、自由、選択、権利などの聞こえのいい言葉に満ちた善意の仮面を提供し、剥き出しの階級権力の各国および国際的な― とりわけグローバル資本主義の主要な金融中心国における―回復と再構築がもたらす悲惨な現実を隠蔽することなのである」(164頁)


新自由主義=小さな政府と考えがちですが、実際は、上記のようなことより生じる庶民の不平不満、社会不安を吸収するために国家はナショナリズムに走るというわけです(イラク戦争がそうです)。
日本においても同様で、小泉純一郎政権下での激烈な新自由主義によって日本は個々が対立する状態となり、社会の横の繋がりが希薄化しました。その後出現した安倍晋三政権が中国・北朝鮮の脅威論を振りかざし、極右的な性格を有していた政権であったことは極めて示唆に富むものと思います。

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Author:kodebuya
関西出身のkodebuyaです。
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