web拍手 珍しくコメントを頂きました。ありがとうございます。古いエントリに対してのコメントであり、また、返答が長くなりそうだったこともあって別途エントリを揚げることにしました。「通りすがり」氏は以下のようにコメントされました。ただでさえ累進化税制によって、 馬鹿高い税金を毎月毎月払わされているのに、 さらに高所得者層からだけ搾り取るって、 そのどこに公平性があるの? 高所得者は運だけで高所得を得ているわけではな..."> 「通りすがり」氏のコメントに答える 好日亭日乗
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珍しくコメントを頂きました。ありがとうございます。
古いエントリに対してのコメントであり、また、返答が長くなりそうだったこともあって別途エントリを揚げることにしました。

「通りすがり」氏は以下のようにコメントされました。

ただでさえ累進化税制によって、
馬鹿高い税金を毎月毎月払わされているのに、
さらに高所得者層からだけ搾り取るって、
そのどこに公平性があるの?

高所得者は運だけで高所得を得ているわけではないよ?

努力したから、それだけ時間を費やしたから、
高所得を得られる。当たり前のことでしょ?
それが資本主義でしょ?それがわからないの?


言いたいことはわからないわけではありません。
再分配を求める人々は金持ちを僻んでいるだけで、金持ちのような努力が足りないだけなのだ。
金持ちはその努力に対する報酬を受けているのだ。それを掠め取るような所得税なんかとんでもない。努力に報いる社会が資本主義なのだ、ということでしょう。

実際そのような主張が中曽根政権以降まかり通り、両国国技館で「痛みに耐えてよう頑張った。感動した!!」と小泉純一郎が怪我をした横綱を称える言葉を叫んでそれは頂点に達したわけです。しかしこのような政策の行き着いた先は格差社会でした。

同氏はいいます。「ただでさえ累進化税制によって、馬鹿高い税金を毎月毎月払わされているのに」
しかしその累進課税制度を大幅に緩和し、金融資産への課税も分離課税とした。その結果国の徴税能力が大幅に下がってしまい、いざ不況となると財政出動する余裕がなくなってしまい、過去の不況下で諸外国が早々に不況を脱出していく中、日本だけいつまでもいつまでも不況の状態になってしまっている。それを足腰の強い財政にし、それでも少子高齢化で不足する財源を消費税で賄うべきだと思い、あのエントリを揚げました。
公平性の問題ですが、私自身税はその支払い能力に応じて負担する「応能負担」が原則であって、消費税のような「応益負担」的性格が高い税は応能負担で不足した税の埋め合わせであるべきだと考えます。

また同氏は「さらに高所得者層からだけ搾り取るって」と憤慨するわけですが、それでは資本主義のメッカアメリカの大富豪ウォーレンバフェット氏のこの発言はどう理解されるのでしょう。
富豪投資家バフェット氏、「富裕層への課税を増やすべき」 米国2010年10月07日 07:44 発信地:ワシントンD.C./米国

【10月7日 AFP】世界長者番付の第3位に名を連ねる米富豪投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は5日、米国は富裕層への課税額を増やすべきだと主張した。各界トップで活躍する女性が参加する米経済誌「フォーチュン(Fortune)」主催の経済フォーラム「Most Powerful Women Summit」に、数少ない男性講演者として登場したバフェット氏は、「この国を正しい状態にするには、GDPの20%相当の金額が必要だ。その 資金を誰かから徴収せねばならない」と述べた。

 バフェット氏によると、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領時代に導入された減 税対策の「おかげ」で、同氏が納める税率は、電話を取り次いでくれる同氏の秘書や清掃員の女性よりも少ないという。

 年末に期限が切れる「ブッシュ減税」の延長の可否は、11月2日に迫った中間選挙の争点ともなっている。

 延長法案の採決は中間選挙後に先送りされたが、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領陣営は、年収25万ドル(約 2000万円)以下の世帯に限り、2年間「ブッシュ減税」を延長する案を提示している。

 一方、共和党側は前月、富裕層、低所得者層のどちらについても増税しないと言明。民主党が主張する増税は「雇用を殺す」と息巻く。

 こうした状況のなかで、バフェット氏は、税負担を平等にするために課税システムの再構築が必要だとの持論を展開した。「米国人は1人当たりの国内総生産 (GDP)額が4万5000ドル(約380万円)強という経済的に恵まれた状態にありながら、イラクやアフガニスタンに送られる兵士が受け取る給付金は不 当に低い。こうした矛盾を解消するためにも、税制を見直す必要があるというのが私の見方だ」(バフェット氏)(c)AFP


日本でこのような発言をしているお金持ちを寡聞ながら私は知りません。
むしろ出てくる発言は逆のものばかり。
アメリカという国は一方では他国に喧嘩を売り、自分達の政治システムを押しつけるなどどうしようもない国だと思うのですが、同国の富裕層と呼ばれる人たちは積極的に寄付をし(もちろん控除があるというのが大きな動機だとしても控除額以上に寄付もしているといいます)、またこのような発言をしている。アメリカの富豪は(少なくとも一人は)さらに搾り取ってくれと公の場で発言している。自身の社会的責任を全うしようとしているのです。日本の富豪とは全く違うと思いませんか?

それから
「高所得者は運だけで高所得を得ているわけではないよ? 努力したから、それだけ時間を費やしたから、高所得を得られる。当たり前のことでしょ?」
と、おっしゃいますが、努力そのものすらその環境の賜であって、本人だけの力では成し遂げることすらできないのではないか?だからその努力や才能から得た報酬は社会に還元されるべきではないのかというジョンロールズの議論がありました。昨年話題になったNHKの「ハーバード熱血教室」で言及されていましたね。年収と財産と努力に関連性がないことについては「気まぐれな日々」のこちらのエントリをぜひご覧下さい。
ちなみにこちらのエントリで言及される竹中平蔵だけではなく当時時代の寵児としてもてはやされたホリエモンとか、村上世彰や木村剛は、ルール違反でのし上がっていったことが今や明らかになりつつあります。かれらの努力はそのようなことに裏付けされたものでしかなかったわけですが、これも「通りすがり」氏は正当なものと評価されるのでしょうか?
だいたい日本の高額所得者の多くは金融資産や不動産から生じる利益や、相続財産の運用益がその所得の多くを占めているわけで、これが努力や時間を費やした結果のものとは到底思えないのですが。

「それが資本主義でしょ?それがわからないの?」
そのような資本主義は資本主義の初期のものです。それをケインズあたりが修正指定校としていた訳です。「通りすがり」氏は古典的な資本主義信奉者のようですが、それではいけないのではないか?そのような弱肉強食な社会ではいけないのではないか?そのためには応能負担を原則とした税制を通じて社会を作らなければいけないのではないかということを思うのです。

せっかくいただいたコメントを批判するようなことをしてしまいましたが、決してこのような考え方は珍しくない。中曽根政権以降の新自由主義の嵐はかくも苛烈であったのかと再度認識する次第です。
このようなブログですが小さくても声を上げなければと思いをした次第です。

そういえば本年最初のエントリです。遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします。

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kodebuya

Author:kodebuya
関西出身のkodebuyaです。
心と体を鍛えてかっこいいオヤジになりたいです。
ラーメンと犬が好きです。


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